ペンで社会を変えられる
- 松田 駿太入社年数:2年目
- 編集局 社会部(教育担当)
職種:記者
出身校:沖縄国際大学
企業説明会で聞いた「ペンで社会を変えられる」という先輩の言葉がきっかけで入社を決意しました。現在は、教育担当として大学や高校を取材しています。今年の6月には、報道を通して高校生の学習環境を改善する事が出来ました。高校生が「学校のクーラーが冷えなくて勉強に集中出来ない」と訴えWEBでアンケートを実施しているのを紙面で大きく紹介。合わせて、コロナ対策の換気で窓を開けたままにしていることやマスクの着用、世界的な燃油価格の高騰で学校が電気代を節約している背景などを記事で訴えました。その結果、県議会などでも取り上げられ、県教育庁がこれまで冷房を付ける目安としていた27度の稼働基準を削除しました。市民の訴えを記事で拾い上げ、地域を改善していける仕事です。
記事を書いた後の反響はもちろんですが、記事を通して行政や、地域が良い方向に動いた時に大きなやりがいを感じます。前述のクーラーの件では、県教育庁がクーラーの稼働基準を緩和しただけでは有りませんでした。市民がクラウドファンディングでお金を集めて高校の窓に遮熱シートを貼る活動をはじめるなどの動きもありました。
生まれ育った沖縄で、地元の問題点やおもしろい出来事を多くの読者に読んでもらえることが私にとっての大きなやりがいです。
「書いた記事を通して少しでも沖縄が良くなって欲しい」と思っています。記事を読んだ人が問題意識を持ったり、何か行動を起こしたくなるような記事を意識しています。例えば、貧困問題について書く時も淡泊に書き連ねるよりは、より具体的なエピソードを聞いて盛り込んだ方が読者の心を動かします。例えば「Aさんは母子家庭で二人の子どもがいる。毎日食べるだけで精一杯で、子どもたちもおなかを空かしている」と書くよりも、「『今日も菓子パンしかあげれなかった』―。母子家庭で子ども二人を育てるAさんは、毎日財布とにらめっこしながら子どもたちへの罪悪感を募らせる」と書いた方が、同じ場面でもより切迫感が伝わります。取材でいかに具体的なエピソードを聞けるか。聞いた内容をどうすれば読者の心に訴えることができるか、先輩や上司からアドバイスを受けながら日々工夫をしています。
あの人に情報を託したいと思えるような記者になりたいです。そのためにはまめで丁寧な連絡だったり、書く記事に誤りがなく正確だったりと、足りない部分は山積しています。同じ内容を聞いても人によって書き方や切り口が変わるものなので、本をたくさん読み知識も付けて行きたいです。
朝一。県内他紙に自分の持ち場で先に報じられているニュースがないか確認します。先に書かれた場合、その日で取材に出たりします。
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