コミュニケーションを大切に
- 仲本 大地入社年数:11年目
- 読者局 販売企画部
職種:営業
出身校:関西大学
学生のころからスポーツをやることも、観戦することも好きで、将来はスポーツの感動を伝えるジャーナリストになりたいと夢を抱いていました。私が関西の大学に通っていた2007~11年は、高校野球・甲子園で沖縄尚学高校が春の選抜大会(08年)を優勝し、興南高校が春・夏連覇を達成(10年)。バスケットボールでは琉球ゴールデンキングスがbjリーグ(当時・08‐09年シーズン)で初優勝するなど、沖縄のスポーツ界がたいへん盛り上がっていた時代。歓喜の最前線に立ち、感動の舞台裏を取材していた沖縄のマスコミ各社への憧れは日を追うごとに強くなり、卒業後は地元でペンを取りたいと思うようになりました。ただ、就活に励んでいたころはリーマンショック後の就職氷河期で、各社の採用枠は狭くどこも不採用の中、結果的に沖縄タイムス社に拾っていただき今の私がいます。
入社し編集局社会部を3カ月経験したのち、現在は県内の沖縄タイムス販売店の業務サポートや増紙などに携わる仕事をしています。朝刊を届ける配達網の維持や、子どもたちや社会人向けの新聞の読み方講座、実際に戸別訪問し新聞購読を促すなど、新聞という商品を手に取っていただく方法を日々考えています。
学生の頃に憧れた仕事とは異なりますが、今の職場だからこそできることを全力で取り組み、考えることで、仕事のやりがいや楽しみを見出せるようになりました。新聞を普及させ、デジタルデータではなく紙の印刷物という形に残るものを読者に届けていくことも、新聞社で働く大切な役割だと考えています。スポーツジャーナリストになりたい夢は消えていないものの、お客様と向き合う時間もまた新聞社で働く人間として有意義な時間と捉えています。
活字・新聞離れが進んでいる昨今、1件でも多くのお客さまが新聞の良さを知っていただき、購読していただけることがなによりの喜びです。そのために、販売店の店主さんと日々コミュニケーションを取りながら地域に合わせた販売方法を考え、実践しています。やはり以前に比べ上手くいかないことの方が多いです。「百に一つ上手く行けば御の字」という心持ちで現場へ向かっても成果を得られないことがほとんど。それでも「仲本さん、上手くいったよ!」と報告する店主さんの笑顔を見るとホッとします。
相手の立場に立って考えること。どの仕事もそうですが、仕事は1人では絶対に成立しません。お客さまや取材相手、委託先、広告主などさまざまな人たちに支えられ、新聞業が成立しています。そのため、「あの人は何を思っているんだろう」と、常に察することが大切です。時には厳しい言葉を投げかけることもありますが、相手の気持ちに合わせて言葉を選ぶことで、円滑なコミュニケーションにつながり仕事が回っていくと考えています。
もう一つ、大切にしていることは「地道な努力」を続けることです。実際に1軒1軒、お客さまとコミュニケーションを図り、現場の状況を把握することが重要だと考えています。「コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが悪い」、「無駄な努力」、「やっても意味がない」と言われることもありますが、地道な努力を重ね、上手くいく確率を1%でも高めることが「生産性」につながると信じています。
新聞の良さを多くの人たちに伝えていくことが目標です。スマホが普及し、誰でも手軽に情報を得られ、発信しやすくなった世の中。一説には平安時代の人が一生かけて得ていた情報量を、現代人は1日で得ていると言われるほど情報が氾濫しています。
これだけの情報量の中で、どうしても自らの好む情報だけに目が行きがちになりますが、新聞には記者が厳選した正確な情報が掲載されており、興味のない話題でも自然と目につくレイアウトにもなっています。狭くなった視野を広げ、世の中で起きていることに目を向けるきっかけの役に立てればと考えています。
出勤前:1面・総合・経済・社会面をチェック。気になった記事は読み込む。
ランチ&帰宅後:気になった記事や地域・スポーツ面などを深読み
沖縄タイムス社総務部
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